キャリアと子育てや結婚生活を天秤にかけてみると、悩むことや迷うこともたくさんあると思います。そういうときにうまく対応できるよう、問題の解決策をできるだけ多く知っておくことも必要です。

たとえば、プロコンを書き出して理性的に判断するという方法があります。プロコンとは、何らかの事柄に対するPros(プロ:いい点)とCons(コン:悪い点)のことで、この2点を書き出してみることによって理性的な判断ができるようになります。書き出したものに優先順位をつけてみてもいいですし、信念があればそれを貫くという方法もあります。

また、解決策としてほかに人に相談するというのもありますよね。誰か信頼できる友達や同僚、上司や先輩などで悩みを話せる人を何人か作っておきましょう。このとき、男性も女性もいればいいですし、自分と同じような境遇で生活する人がいたほうがいいですね。

そうした信頼できる人を作っておけば、何か悩んだときに手を差し伸べてくれるかもしれません。ほかにも、問題の解決策を自分の中でいくつか確立しておくと、無駄に悩んだり迷ったりする時間を減らすことができます。

ロールモデルを見つけておく

まだまだいまの日本社会では、産休育休後もバリバリ働いてキャリアを築いていけるような女性は少ないかと思います。しかし、自分の会社の中でロールモデルを見つけておくということが大切なのです。

会社の中で、産休や育休から復帰してしっかり働いている人はいますか。自分が目指すポストに就いている人や自分が目指すワークスタイルで働いている人はいますか。もしもいないというのであれば、あなたの目指す姿と会社の在り方が一致していない可能性があります。

ロールモデルがいないというのは、あなたが今後一人で自分の目指す姿に向かって戦わなくてはならないかもしれないということです。社内の雰囲気として、そういう姿を目指す女性が少ないという事情もあるかもしれませんが、それならそれで、結局あなたのような働き方を会社が受け入れてくれるかどうかわからないということですよね。

前例があれば会社も対処しやすいのですが、「初めてのパターン」というのはどんな会社でも受け入れにくいものです。会社にそういう文化や雰囲気、受け入れ体制があるかどうかも考えてみましょう。

まとめ

いかがでしたか。女性が産休や育休後も仕事を続けて、役員や代表のようなポストに就くのはなかなか難しいことかもしれません。しかし、だからと言ってキャリアをあきらめたり、子どもが欲しいのに子どもをあきらめたりするのは嫌ですよね。将来の自分をイメージして、しっかり準備しておきましょう。

大塚 ちえ