3. 男女の平均賃金格差は8万円以上。男性36万3100円に対し女性は27万5300円

将来の厚生年金額のうち「報酬比例部分」は、現役時代の賃金に大きく左右されます。

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」によれば、男女合計の平均賃金は33万400円です。

しかし内訳を見ると、男性が36万3100円であるのに対し、女性は27万5300円と、その差は8万円以上あります。

男性を100とした場合の女性の賃金水準は75.8で、格差は改善傾向にありますが、まだ約24%の開きがあるのが実情です。

年齢階級別の賃金の推移を見ても、男性は55~59歳で44万4100円まで上昇する一方、女性のピークは45~49歳の29万8000円です。

20~24歳の賃金を100とする指数で比較すると、男性が189.6まで伸びるのに対し、女性は130.2と上昇が緩やかです。

この賃金格差には、女性の平均勤続年数が10.0年と、男性の13.9年より短いことも一因と考えられます。

将来、安定した年金を受け取るためには、女性が働き続けることだけでなく、男女間の賃金格差をなくし、女性全体の賃金水準を引き上げる社会的な取り組みが求められます。

4. まとめ

この記事では、令和8年度の年金改定の内容と、ライフコースごとの年金額の目安を解説しました。

厚生年金への長期加入と、現役時代の安定した収入が、将来の年金額を大きく左右する要因であることがわかります。

また、男女間の賃金格差やキャリアの中断が、年金額に直接的な影響を与えるという現実も見てきました。

将来への備えの第一歩として、まずはご自身の年金見込み額を確認してみてはいかがでしょうか。

今できることから準備を進め、老後の資金に関する不安を解消していくことが大切です。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

マネー編集部年金班