1.3 【参考】60歳代・単身世帯の平均貯蓄額と中央値

  • 平均:1364万円
  • 中央値:300万円

1.4 【参考】70歳代・単身世帯の平均貯蓄額と中央値

  • 平均:1489万円
  • 中央値:500万円

60歳代から70歳代にかけては、平均額が1300万円台から1400万円台へ、中央値も300万円から500万円へと増加しています。

この背景には、退職金の受給や遺産相続などにより、全体の資産額が引き上げられている可能性が考えられます。しかし、個人間の格差は依然として大きいままであるといえるでしょう。

2. おひとりさまの老後生活、平均で毎月約3万円の赤字という試算

冒頭で触れた総務省「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」を基に、65歳以上の単身無職世帯における1カ月あたりの平均的な家計収支を詳しく見ていきます。

2.1 高齢単身無職世帯の平均的な家計収支

  • 実収入:13万1456円
    • (うち社会保障給付:12万212円)
  • 非消費支出(税金・社会保険料など):1万2990円
  • 消費支出:14万8445円
    • 主な内訳:食料(4万2545円)、光熱・水道(1万5565円)、教養娯楽(1万6132円)、交通・通信(1万3601円)、住居(1万1416円)、その他の消費支出(3万1681円、うち交際費1万6956円)など
  • 家計収支:▲29980円

収入の大部分を占める公的年金などの社会保障給付が約12万円です。

ここから税金や社会保険料といった非消費支出約1万3000円が引かれ、残った金額で生活費を賄うことになりますが、結果として毎月約3万円の赤字が発生している状況です。

ただし、この数値はあくまで平均値であり、特に年金収入は個人差が非常に大きい点に注意が必要です。

例えば、国民年金(老齢基礎年金)の平均月額は約5万円台ですが、厚生年金の場合は男性で約16万円台、女性で約11万円台と差があります。

そのため、まずはご自身の将来の年金見込額を把握することが重要になります。

加入している公的年金の種類によって、準備すべき老後資金は大きく異なります。

厚生年金に加入していたとしても、受給額は現役時代の収入や加入期間によって月額1万円台から30万円以上までと幅広いため、必ず「ご自身の見込額」を確認することが大切です。