親が勉強しろと言わなくても勉強を自主的にする子をどうすれば育てることが出来るのでしょうか。あるいは親の学歴が低くても子供が賢くなる育て方はあるのでしょうか。そうい子供を育てる家庭の共通点とは何か。それを簡単に出来るようになる方法とは何か。
そして社会から求められる人材となり、幸せに暮らして欲しいという親の願いを子供に届けるにはどうしたら良いのでしょうか。昔から言われている「待つ」、「褒める」、「肯定する」の3点の実践の他に、あと何をプラスすればよいのでしょうか。
■とりあえず「待つ」、「褒める」、「肯定する」の3点をやってみませんか
親としては子供のやる気にスイッチが入るのを「待てない」ことに端を発し、ケンカになるケースはよくある話です。しかし子どもにも飛ぶタイミングがあるので、親は声掛け誘導を上手にしながら「待つ」ことも大切だとう自覚が無いと子育ては最初の段階でアウトになります。
人は何歳になっても人から褒められたいという欲求があります。褒められると嬉しくなりやる気も出ます。子供なら余計にも純粋なので「褒め言葉」に弱いのは当然です。褒められるというそれだけのやり取りでも、子供に取っては自分の存在意義を見つけ自己を肯定するようになるそうです。
3つの共通点は何よりも「親子間のコミュニケーションが良好」ということが条件になるようです。このことをわかりやすく解説しているのが東北大学加齢医学研究所長の川島隆太教授です(プレジデントFamily2017秋号の特集)。川島教授はその中で「東大生179人の小学生時代」を調査したそうです。
教授はその中で子供が親に話をしっかり聞いてもらっていることを上げています。家族のコミュニケーションがきちんと取れている家庭は、親と子の愛着関係が高まり、それが子供の精神状態を安定させる効果があるで、その結果こうした子供は家で安心して暮らせるので落ち着いて勉強に取り組めるのだそうです。親子のコミュニケーションがとれてる子は探求心といった学習意欲も高まるので自主的な学習習慣にもつながると言うわけです。
■小学生以下のお子さんには「ハグ」での愛情表現は必須
これを中学生の子にしたのでは嫌がられますが、学生以下の子をお持ちの親御さんには是非推奨します。なぜならハグは愛情表現でもあり良好なコミュニケーションでもあるからです。この行為は決して子供を甘やかすのではなく、むしろ甘えさせることで親の愛情を子どもに伝える行為だからです。
この「ハグ」の効果は子供の精神を安定させるのは勿論ですが、集中力や好奇心を養うことにも繋がるそうなので、「頭のいい子」に育てる重要な共通する部分が高いのだそうです。しかしこの「ハグ」は抱きしめたから効果があるわけではなく、親の勝手なタイミングで「ハグ」して上げてもその行為は子供には届いていない場合があります。
子供にしてみれば、今強く抱きしめて欲しい瞬間というのがあるのです。特に共働きの両親の場合は保育園に預けて仕事をしていますので、いくら保育士さんが愛情を込めて「ハグ」をしてあげてもその効果は親には敵わないようです。たかが「ハグ」ですが子供がして欲しいタイミングの「ハグ」を心がける事は、絶対が付くほど重要な事であり多くの子育てプロの論を待つまでもないと思います。