1. 日経平均は大幅に1日で1866円下落
2026年3月19日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比1866円87銭安の5万3372円53銭でした。下げ幅は算出開始以来で9番目の大きさでした。取引時間中には一時2000円超安となる場面もありました。米連邦準備理事会(FRB)が18日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、パウエル議長は利下げに慎重な姿勢を示し、むしろ利上げの選択肢を「排除しない」と発言しました。中東情勢は現状で和解の動きは見られません。情勢が改善せず長期化した場合、米長期金利がさらに上昇するとの見方が広がり、投資家の不安感が高まりました。
今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。日本市場が春分の日の祝日で休場となった20日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均の終値は前日比443ドル96セント安の4万5577ドル47セントとなりました。3日続落です。昨年10月以来、約5カ月ぶりの安値圏となっています。
トランプ米大統領の言動により、相場が振られる展開が続いています。一時は、米軍がイランに対する軍事攻撃を終了する、停止するなどとコメントし相場が好転する場面もありましたが、現在は「停戦はしない」と語り、攻撃を拡大する可能性が高くなっています。
紛争が長期化すると、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の輸送正常化にも時間がかかることになります。トランプ氏はイランが48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ、発電所を標的に攻撃を始めると表明しました。それに対してイランは、発電所が攻撃されればホルムズ海峡を完全に封鎖すると反発しています。
これらの情勢を受けた原油高は、日本企業の経営に重荷となります。19日に米国で開かれた日米首脳会談会談について、市場では高市早苗首相が無難に会談を乗り切ったと見られています。通常、イベント通過で買われる展開となりがちですが、中東情勢を受けた米株安、原油高などを受けて、日本株も週初から下値圧力が高くなりそうです。
日米首脳会談会談について、市場では高市早苗首相が無難に会談を乗り切ったと見られていますが、中東情勢を受けた米株安、原油高などを受けて、日本株も週初から下値圧力が高くなりそうです。1/2
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2. 日経平均は75日線付近で踏みとどまる
日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。昨年末には4万8000円~5万2000円付近でもみ合う動きになっていました。2026年になると1月中旬にそのもみ合いを上抜け、1月14日には終値ベースで5万4341円となり、最高値を更新しました。その後は25日移動平均線に下値を支えられるように上昇すると、たびたび最高値を更新し、2月26日には一時5万9332円と、6万円をうかがう位置まで上昇しました。ただし、その後は軟調な動きとなりました。
今後はどのような展開になるでしょうか。現状は最高値更新後、大きく調整が入っているところです。先週は大きな陰線の後には大きな陽線、その後は反落と、難しい動きでした。ただ、連休前の大きな下落にもかかわらず、終値は75日移動平均線付近で踏みとどまっています。今後のシナリオとしては大きく2つ。この75日線に下値を支えられて反発し、さらに25日線付近まで上昇するというパターン。逆に、直近の押し安値である5万2700円付近は75日線にも重なっており、ここを割ると、するすると下落してしまう可能性があります。
今後のシナリオとしては大きく2つ。25日線付近まで上昇するというパターンか、75日線を割ると、するすると下落してしまうパターンが考えられます。2/2
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参考資料
下原 一晃