2. 遺族厚生年金見直しの影響を受ける人・受けない人
2028年4月からの遺族厚生年金の見直しは、「従来の男女差の解消」と「共働き世帯への対応」を主な目的としています。
現在すでに受給中の方や、2028年4月時点で60歳以上になる方などには特に影響はないとされていますが、今後受給する可能性のある現役世代にとっては影響を受ける方が出てきます。
2.1 見直しの影響を受ける人
2028年4月からの改正で見直しの対象となるのは、以下の方です。
- 女性:18歳年度末までの子どもがいない、2028年度末時点で40歳未満の方
- 男性:18歳年度末までの子どもがいない60歳未満の方
現行制度では、女性は30歳未満で配偶者と死別した場合は5年間の有期給付が受けられ、30歳以上で死別した場合は無期限に給付が受けられます。
一方、男性は55歳未満で配偶者と死別した場合は給付を受けられず、55歳以上で死別した場合でも無期給付を受けられるのは60歳からに据え置かれています。
女性には手厚く、男性にはシビアな内容となっていることがわかるでしょう。
しかし制度改正後は、こういった男女間の差が解消され、男性女性ともに同じ要件での支給となります。
なお、今回の改正により大きな影響を受ける30代女性は推計で年間約250人、60歳未満の男性は推計で年間約1万6000人とされています。

