2. 年金の手続き:過去の未払い分とこれからの生活支援
公的年金には、本人が受け取るはずだった分と、遺族の生活を支えるための制度があります。
2.1 未支給年金(受け取り忘れた年金)
年金は「後払い」の仕組みのため、亡くなった月までの分が必ず発生します。
- 対象: 故人と生計を同じくしていた遺族(配偶者、子、父母などの順)。
- ポイント: これは相続財産ではなく、受け取った遺族自身の所得扱いとなります。
2.2 遺族年金(これからの生活を支える)
故人の加入状況により、遺族基礎年金や遺族厚生年金が支給されます。未支給年金の手続きと同時に、年金事務所で受給資格を確認しましょう。
2.3 自営業(第1号被保険者)だった場合
故人が自営業等で、遺族基礎年金を受け取れない場合に検討すべき制度です。
- 寡婦年金: 10年以上婚姻関係がある妻が、60歳から65歳になるまで受け取れる。
- 死亡一時金: 保険料を一定期間納めていた場合に一括で支払われる。
注意: これらは選択制(どちらか一方)となるケースが多いです。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)