5. 年金だけで100%生活しているシニアは「半数以下」

本記事では、厚生労働省年金局の資料をもとに、国民年金と厚生年金を合わせて「月15万円以上」の年金を受け取っている人の割合について紹介しました。

実際には、国民年金と厚生年金を合わせて月額15万円以上を受給している人は半数に満たず、多くの人が現役時代よりも減少した収入で老後を迎えていることが分かります。

また、厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、収入のすべてを年金に頼って生活している人の割合は43.4%となっています。

公的年金が総所得に占める割合5/5

公的年金が総所得に占める割合

出所:厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」

これを踏まえると、高齢者世帯の過半数は年金収入だけでは生活をまかなえず、就労収入や貯蓄の取り崩しなどによって家計を補っている状況がうかがえます。

さらに同調査では、65歳以上の高齢者世帯の55.8%が「生活が苦しい」と感じていることも明らかになっています。

こうした状況から、公的年金のみで十分な生活費を確保するのは難しく、経済的な余裕を持てない高齢者が少なくない現実が見えてきます。

そのため、現役世代のうちから自分の年金受給額の見通しを確認し、不足する部分にどのように備えるかを考えておくことが重要です。

資産運用による老後資金の準備や、年金額を増やす方法の一つである繰下げ受給制度などを活用することで、将来への不安を和らげることにつながるでしょう。

参考資料

安達 さやか