2. 若者の「消費支出3.6%増」はゆとりか、悲鳴か?インフレ下で揺れる家計のリアル
「NISA貧乏」に陥りやすいとされる40歳未満の若年層ですが、家計調査からは、消費を極端に犠牲にしている様子は見られません。
- 消費支出: 前年比で実質3.6%増加
- 可処分所得(手取り): 実質1.1%増加
ここでの「支出増」には、歴史的な賃上げが手取りを押し上げた効果も含まれます。しかし、より大きな要因は「物価高騰によって、同じ生活を維持するだけでもコストが上がってしまった」という、インフレによる強制的な支出増でしょう。
手取りの伸び以上に支出が増えている現状は、決して楽観視できる「ゆとり」ではありません。むしろ、「投資を優先して生活を切り詰める」ことすら難しいほど、足元の物価高への対応に追われている若年層の切実な実態が浮かび上がります。
3. 「利益は出ているが、お金がない」オカネコ調査で見えた利用者の苦悩
では、なぜ「NISA貧乏」という言葉がこれほど注目されるのでしょうか。株式会社400Fが全国の「オカネコ」ユーザー382人を対象に実施した「オカネコ 新NISA3年目の利用実態調査」から、利用者の本音が見えてきます。
3.1 9割超が「プラス」を享受する成功体験
調査によると、新NISA開始から現在までの運用成績は驚くほど好調です。
- 運用成績がプラスの人:90.2%
(うち「+20%超」の大きな利益が出ている人が44.9%) - 制度への満足度:93.8%
このように、多くの人が資産増の成功体験を得ており、制度自体には高い満足度を示しています。
