3. 50歳代からの資産運用で押さえておきたい3つのポイント

50歳代から投資を始める場合、20歳代や30歳代とは「運用できる時間」という点で大きな違いがあります。

そのため、以下の3つのポイントを念頭に置いて、ご自身の投資戦略を立てることが重要です。

3.1 ポイント1:運用資産の「出口戦略」で暴落リスクに備える

積立投資は、長く続けることで複利効果の恩恵を受けやすくなりますが、金融市場は常に変動していることを忘れてはいけません。

もし65歳で運用を終える計画なら、「目標達成直前に大きな市場の暴落が起きたらどうするか」をあらかじめ想定しておくことが大切です。

50歳代後半に差しかかったら、徐々に株式の割合を減らして債券の比率を上げる、あるいは預貯金の割合を増やすといった、「守り」を意識した資産配分の見直し(リアロケーション)を検討することをおすすめします。

3.2 ポイント2:ハイリスクな投資は避け、許容範囲内での運用を

目標額に到達しそうにないからと焦って、レバレッジを効かせた取引や、価格変動の非常に激しい特定の暗号資産などに集中投資することは大きなリスクを伴います。

50歳代は、万が一投資で大きな損失を出した場合に、それを挽回する時間が限られています。

全世界株式や米国株式といった、広く分散されたインデックスファンドへの投資を基本としながら、家計に無理のない範囲で続けることが重要です。

3.3 ポイント3:「運用を継続しながら取り崩す」選択肢も検討する

65歳になったからといって、運用してきた資産を一度にすべて現金化する必要はありません。

老後の生活で必要になった分だけを、毎月計画的に取り崩していくという選択肢もあります。

この方法であれば、残りの資産は運用を続けられるため、資産寿命を延ばす効果が期待できます。

4. まとめにかえて

50歳代の貯蓄額は、人によって大きな差があるのが実情です。

しかし、「運用にかけられる時間が限られている」こと、そして「今からでもできることはたくさんある」という点は、多くの人に共通していえるでしょう。

まずはご自身の資産状況を正確に把握することから始め、NISAなどを活用してコツコツと資産を育てる仕組みを整えることが大切です。

同時に、退職時期の市場下落にも冷静に対応できるよう、リスク管理を徹底することが、50歳代からの資産運用を成功させるための重要な鍵となります。

「老後の資金が心配だ」と感じている方は、まず現在の家計を見直し、「毎月いくらなら無理なく投資に回せるか」を考えてみることから始めてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

マネー編集部NISA班