シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年6月5日に更新されたセリアの2019年5月既存店売上高は、対前年同月比98.7%となりマイナス成長。2020年3月期のスタートは、2カ月連続のマイナス成長となりました。内訳は客数が100.1%、客単価が98.6%です。
一方、全社売上高は105.0%で先月同様プラス成長を維持しています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は3月まで3カ月続けてプラス成長を果たしましたが、今期に入り4~5月はマイナス成長。ただし前期も4~5月はマイナスであり、今期も前期と同様の推移を見せています。
一方で全社売上高は昨年度から、全ての月でプラス成長を維持しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は昨年1月の7,390円を天井に下落中です。本年1月15日に3,100円の安値を付けた後、いったん反転しましたが、その後再び下落に転じ5月に3,100円を割れました、現在は2,600円付近での取引が継続中です。
既存店売上高は今期も前期同様に上期スタート時点から苦戦しています。この状況がいつまで続くかが注目されます。
LIMO編集部