3. 【厚生年金】老後に「年金を平均額以上」受給できる人は何%?

前章では、平均年収500万円で約40年間勤務した場合を想定し、年金額を試算した結果、月額ではおよそ15万円前後になることを確認しました。

厚生労働省年金局が公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金を含む厚生年金の平均受給月額は15万289円とされています。

この点から、前章で示した試算結果は、厚生年金と国民年金を合わせた平均的な受給水準に近いと考えられます。

では、実際に両方の年金を受け取っている人の中で、月額15万円以上を受給している人はどの程度の割合を占めるのでしょうか。

3.1 厚生年金の「受給額ごとの人数」を見る

厚生労働省年金局の同資料では、国民年金分を含めた厚生年金受給者の人数について、次のような内訳が示されています。

  • 1万円未満: 4万3399人
  • 1万円以上~2万円未満: 1万4137人
  • 2万円以上~3万円未満: 3万5397人
  • 3万円以上~4万円未満: 6万8210人
  • 4万円以上~5万円未満: 7万6692人
  • 5万円以上~6万円未満: 10万8447人
  • 6万円以上~7万円未満: 31万5106人
  • 7万円以上~8万円未満: 57万8950人
  • 8万円以上~9万円未満: 80万2179人
  • 9万円以上~10万円未満: 101万1457人
  • 10万円以上~11万円未満: 111万2828人
  • 11万円以上~12万円未満: 107万1485人
  • 12万円以上~13万円未満: 97万9155人
  • 13万円以上~14万円未満: 92万3506人
  • 14万円以上~15万円未満: 92万9264人
  • 15万円以上~16万円未満: 96万5035人
  • 16万円以上~17万円未満: 100万1322人
  • 17万円以上~18万円未満: 103万1951人
  • 18万円以上~19万円未満: 102万6888人
  • 19万円以上~20万円未満: 96万2615人
  • 20万円以上~21万円未満: 85万3591人
  • 21万円以上~22万円未満: 70万4633人
  • 22万円以上~23万円未満: 52万3958人
  • 23万円以上~24万円未満: 35万0004人
  • 24万円以上~25万円未満: 23万0211人
  • 25万円以上~26万円未満: 15万0796人
  • 26万円以上~27万円未満: 9万4667人
  • 27万円以上~28万円未満: 5万5083人
  • 28万円以上~29万円未満: 3万0289人
  • 29万円以上~30万円未満: 1万5158人
  • 30万円以上~: 1万9283人

国民年金と厚生年金を合わせて受給している人のうち、月額15万円以上の年金を受け取っている人は、全体の49.8%にとどまっています。

つまり、厚生年金に加入していた場合でも、約半数は平均額を下回る年金水準で老後を迎えていることになります。

このような状況を踏まえると、年金だけで日々の生活費を賄えるのか不安に思う人も多いでしょう。

次章では、シニア世帯の平均的な家計収支をもとに、老後資金にどの程度の不足が生じる可能性があるのかを確認していきます。