4. 老後も働きすぎるのは「損」なのか?
最後に、老後も厚生年金に加入したまま働くことのメリットを見ていきましょう。
本記事で紹介した在職老齢年金制度は、厚生年金に加入して就労している人を対象とした仕組みであり、加入していない場合は年金が減額されることはありません。
一方、厚生年金に加入しながら働き続けると、「将来の年金受給額を増やせる」というメリットがあります。
これは「在職定時改定」と呼ばれ、65歳以降に納めた保険料が反映され、毎年10月に年金額が見直される仕組みです。
年金を受け取りながら働く場合、在職中は年1回、この改定により受給額が上乗せされる点は大きな利点といえるでしょう。
今後、在職老齢年金制度の見直しが進めば、収入を確保しつつ年金を増やすことも見込まれます。
老後の就労を考える際には、どのような条件で働くかを改めて検討することが重要です。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元銀行員/金融ライター
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)保有。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて主にリテール営業に従事し、延べ1万名以上の個人のお金の相談に携わった。とくに銀行では国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険、住宅ローンなどの販売に携わり、全国表彰歴あり。金融機関勤務後は経験を活かし、株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。
現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、為替相場、株式投資などを中心に記事の企画・執筆・編集・監修をおこなっている。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。(2026年7月29日更新)