6. 「年金は2カ月に1回」という家計管理の盲点
データが示す通り、平均的な後期高齢シニア夫婦の家計は毎月約2万円の赤字であり、年金だけでは心もとないのが現実です。
ここで重要なのが、「年金は偶数月に2カ月分がまとめて支給される」という点です。現役時代とは家計管理のテンポが変わるため、支給月に使いすぎず、2カ月単位で計画的にやりくりすることが赤字を防ぐ基本となります。
また、物価高が続く現在、インフレによる預貯金の目減り対策も待ったなしです。健康を維持する「健康寿命」とともにお金を長持ちさせる「資産寿命」を延ばす工夫が欠かせません。
さらに、認知症による口座凍結などの「資産凍結リスク」への備えも重要です。元気なうちに任意後見制度や家族信託の活用を家族で話し合い、万が一のサポート体制を整えておけると良いですね。
年金の繰下げ受給や生活者支援給付金といった公的制度も賢く活用し、ご自身の状況に合わせて早めに備えを進めることが、安心できる豊かな老後への第一歩となるでしょう。
参考資料
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)