2. 【在職老齢年金制度】2026年4月からは基準額が「51万円→65万円」に引き上げ

在職老齢年金制度において、厚生年金が減額となる基準額は毎年見直されています。

2.1 2026年4月からは基準額が「65万円」に

2026年4月以降は基準額が51万円から65万円へと引き上げられるため、毎月の「賃金+厚生年金」の合計額が65万円以内であれば、年金を全額受け取ることが可能です。

2.2 基準額引き上げの背景

在職老齢年金制度の基準額引き上げの主な理由は、日本の平均余命・健康寿命の延伸です。

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65歳以上の在職老齢年金制度の状況

出所:厚生労働省「在職老齢年金制度の見直しについて」

「長生きリスクに備えて元気なうちは働きたい」という高齢者は年々増加しており、2025年時点の65〜69歳の就業率は54.5%にものぼります。

また、人材確保や技術継承の観点から、高齢者の活躍を求める世の中のニーズも高まっています。

一方で、年金を受給しながら働く場合、年金額が減らないよう勤務時間を調整したいと考える人が多いのも事実です。

今回の制度改正によって「働き損」のイメージが薄れ、高齢者が労働意欲を持って柔軟に働ける環境に近づきます。

「働きたい人が働きやすい仕組み」を確立することで高齢者の活躍を後押しできるほか、シニア世代の収入と生活の安定にも寄与します。