生命保険は必要な保障です。自分に万が一のことがあった場合に残された家族に対する保障は必要不可欠だからです。必要以上の保障に入るのはムダになりますし、何かあった時に役に立たなければ意味がありませんよね。「生命保険は難しくてよくわからない」という声をよく聞きますが、ぜひ加入を検討してほしい人がいます。
3つのパターンをピックアップしますので、該当する人はぜひ検討してみてくださいね。
1.ひとり親家庭
この場合のひとり親家庭とは、離婚により子供を育てていらっしゃる方のことを指します。ひとり親家庭はその名前の通り、親が一人で子供を育てている家庭です。その親に万が一のことがあった場合、一番困ってしまうのは子供ですよね。
通常の家庭では父親・母親どちらかが亡くなったとしても、どちらかが子供の面倒を見ることができます。それができないのがひとり親家庭最大のウィークポイントといえるでしょう。
独立した子供であれば話は別ですが、まだ就学している・もしくは就学前の子供がいる場合は、ぜひ死亡保険や入院保険の加入を検討してください。通常の生命保険が家計の負担になってしまう場合は、ネット型保険や共済への加入をおすすめします。十分な保険金額に入るのは難しいかもしれません。ただし、子供が高校を卒業するくらいまでの保障はできる限り考えてほしいのです。
外交員時代のお客様に「私に何かあっても親が面倒見てくれるから大丈夫」と保険に加入されないシングルマザーの方がいらっしゃいました。必要性を何度もお話したのですが、「必要ないと思うから」という考えを崩してもらえませんでした。でもよく考えてみると、彼女にとっての親ということは子供にとって祖父・祖母にあたります。いくら若い祖父母だとしても、子供が独立するまで面倒を見てくれるのかというと、決してそうではないはずなんです。
ありあまるほどの貯蓄があれば話は別ですが、通常の状態であれば何かしらの保険への加入を考えてほしいと思います。
2.児童手当が貯蓄できない家庭
児童手当は子供のいる家庭に行政が支援をする制度のことです。子供の人数や年齢によって月々の支給金額は変わりますが、4ヶ月に1回の手当が出ます。この児童手当、どのようにされていますか?
何かしらの事情で児童手当を使わなければ家計がキツイという家庭は、将来子供の学費の準備ができない可能性があります。高校にしても大学・専門学校にしても、義務教育のときとは比べ物にならない金額が出ていきます。奨学金を利用する方法もありますが、奨学金は所詮借金です。いずれ返していかなければいけない負債と考えましょう。児童手当が貯蓄に回せない家庭の場合は、将来の学費を保険で準備をする方法も検討してみてください。
学資保険は月々の保険料が高かったり、元本割れしたりする可能性もあります。そこで本来の目的は異なりますが、低解約返戻金型終身保険や個人年金保険に入るという方法もあるんです。貯金で賄えれば一番問題はないのですが、児童手当を収入としてあてにしているご家庭は将来がちょっと不安です。