2. 年金受給額に男女差が生じているのはなぜ?
先ほどご紹介したモデルケースでは、男女で受給額に差がありました。
女性の方が受給額が少ない傾向にある理由は主に以下の2点です。
- 出産・育児などで就業期間が短くなるため
- 女性の方が平均の賃金が低いため
国民年金は納付月数によって受給額が決まるため、満額なら男女差は生じません。
しかし厚生年金は「加入期間」と「報酬」によって受給額が決まるため、男女で差が生まれる仕組みとなっているのです。
女性は男性に比べ、出産や育児による離職などで厚生年金への加入期間が短くなりやすいです。
さらに時短勤務や非正規雇用などを選択する女性も少なくないため、平均的な賃金が男性と比べて低くなっています。
こうした理由により、女性の方が平均的な受給額が低くなっているのです。
裏を返せば、平均的な男性と同程度の期間にわたって厚生年金に加入し、同程度の収入を得ていれば、同じくらいの年金を得られる仕組みになっています。
年金受給額への影響やご自身のライフプランを総合的に踏まえて、キャリアを選択していくことが大切です。
著者
AFP/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1997年生まれ。大学を卒業後、大手証券会社を経てWebライターとして独立。金融・資産運用分野を中心に1000本以上の記事を執筆し、大手銀行系メディアでの実績も持つ。AFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格を活かし、専門的な内容を初心者にも分かりやすく伝える記事制作を得意としている。
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)