2. 【60歳代・70歳代】シニア世代のリアルな不安。単身世帯の家計を圧迫する要因とは
さて、老後の生活に対する不安は、具体的にどのような要因から来ているのでしょうか。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとに、年金に「ゆとりがない」と感じているシニア世帯の意識を見てみましょう。
単身世帯において、将来の費用負担に不安を感じる最大の理由は「物価上昇等により費用が増えていくとみているから」です。60歳代で51.0%、70歳代で54.1%と、半数以上がインフレによる家計へのダメージを懸念しています。
次いで懸念されているのが、医療費や介護費用の負担増です。「高齢者への医療費用の個人負担が増えるとみているから」と回答した人は、単身世帯の60歳代・70歳代ともに22%を超えています。また、「年金が支給される金額が切り下げられるとみているから」といった年金制度そのものに対する不安も、60歳代(16.0%)を中心に根強く残っています。
これらのデータからも、単なる月々の生活費の赤字だけでなく、予測困難な物価高や、加齢に伴って避けられない医療・介護費用の増加が、シニア世代の心理に大きな負担をかけていることがわかります。
