3. 【年金月額15万円】年金が支給停止になる給与収入はいくら?
以下の人を例に、在職老齢年金により年金が支給停止となる給与収入を確かめてみましょう。
- 働きながら年金を受給する67歳の人
- 会社は賞与ありで、1年間に受け取った賞与額は90万円
まずは、月額15万円の年金の内訳を確かめる必要があります。現行の老齢基礎年金の満額は月額約6万9000円ですから、老齢厚生年金は約8万1000円です。よって、老齢厚生年金の金額約8万1000円と給与・賞与の合計が51万円を超えると、在職老齢年金により年金が支給停止となります。
給与・賞与の合計は「51万円-8万1000円=42万9000円」です。そのため、賞与を月額換算した金額次第で、在職老齢年金により年金が支給停止となる給与収入が決まります。今回の条件では賞与が年間90万円のため、月額換算すると7万5000円です。よって、年金が支給停止となる給与収入は以下のとおりです。
- 42万9000円-7万5000円=35万4000円
月額35万4000円を超える給与収入を受け取っている場合に、年金が支給停止となります。4月からは在職老齢年金の基準額が65万円になるため、支給停止になる給与収入のボーダーラインはさらに引き上げられます。
国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、65〜69歳の平均給与(賞与含む)は370万円です。このため、月額35万4000円の給与を受け取る人は決して多くないと考えられます。給与・年金どちらかが高額でないと、年金が支給停止となる可能性は低いでしょう。
次章では、年金の平均受給額を見てみましょう。