3. 劇的な改善を支える「コア営業利益」と「限界利益率」
では、なぜたった1年でこれほどの利益改善が見込めるのでしょうか。
泉田氏は、一時的なリストラ費用などを除き、純粋なビジネスの稼ぐ力を示す「コア営業利益」に注目します。
資生堂の2026年のコア営業利益は、前年の445億円から690億円へと大幅に増加する見通しです。
泉田氏はこの要因を「構造改革による固定費の削減」と「限界利益率の向上」だと紐解きます。 限界利益率とは、売上が増えた際にどれだけ利益が増えるかを示す割合のことです。
資生堂は商品の値上げを行うだけでなく、材料の原価低減(70億円減)や人件費の削減(80億円減)など、計250億円規模の構造改革(リストラ等)を実施しました。
これにより、インフレによるコスト増を跳ね返し、利益が出やすい筋肉質な企業体質へと変化していると泉田氏は評価しています。
【動画で解説】資生堂、なぜ「真っ赤っか」の決算で株価が15%も上がったのか?
4. 大幅増配!株主還元への強いメッセージ
業績回復の自信は「配当」にも表れています。
泉田氏は、2025年に1株あたり40円だった配当が、2026年には1.5倍の60円に引き上げられる(増配)予定である点も、株価上昇の大きな要因として紹介しています。
資生堂のような成熟したグローバル企業にとって、安定的な株主還元は非常に重要です。
過去のデコボコとした配当推移から脱却し、「強固なキャッシュ創出見通しをもとに安定的かつ継続的な還元拡充を行う」という会社側の明確なメッセージは、投資家にとって非常に好意的に映ると泉田氏は解説しています。
