経団連が毎年発表している「人事担当者が選考にあたって特に重視した点」において16年連続で1位になっているのが「コミュニケーション能力」です。
面接においても「聴く姿勢」や「面接官の質問の意図を理解しているか」「回答は的確か」など、ビジネス上のコミュニケーションが重視されています。面接官が注目しているNGポイントについて確認してみましょう。
NG行動[1]チームワークの意識が欠如している
集団面接などでチームワークを意識できない場合は、採点の基準的にも良くありません。
仕事はチームで取り組みます。また、キャリアを積み重ねてポジションも上がると、チームをマネジメントする機会も増えてきます。
企業は採用プロセスの中で将来の幹部候補生も探しているのです。体育会系の学生が人事担当者に根強い人気があるのは、こうした協力活動に慣れている人物だという安心感があるからでしょう。
NG行動[2]会話のキャッチボールが続かない
面接の場で、質問の内容が分からない、聞き取れなかった…答えられず、無言になってしまう学生もいるようです。面接官に聞き返すなんてと感じるかもしれませんが、そのような場合はひと言添えて、素直に確認をしてみましょう。
たとえば、「ありがとうございます。緊張して聞き取れなかった部分があったのですが、〇〇についての質問でよろしいでしょうか?」といった表現です。落ち着いて臨むことが一番です。
NG行動[3]周囲への気配りができない
集団面接で各人の時間が限られている中、一人で話し過ぎている人もいます。積極性や話題の豊富さも大切ですが、このような場面では時間配分や周囲への気配りがポイントとなっています。
集団面接を乗り越える学生は、みんなの意見を引き出したり、まとめ役もこなしたりしていきます。全体の話を聞きながら、時間内に意見をまとめ上げる力は企業が欲しいチームワーク能力です。
NG行動[4]熱意を感じない
企業によっては業界の課題や問題点についてどう考えるか等、様々な切り口で質問されるケースも増えているそうです。
このような中で、企業・業界についての知識が少なく、熱意を感じられない学生もいます。企業研究は欠かさず行ないましょう。
また、「最後に何か質問はありますか」と聞かれることがあります。質問してくる学生がいると、企業側にとっても勉強になるのです。調べた知識をもとに、社会人として適切な質問を考えておきましょう。多くの学生の中でも記憶に残る可能性が高くなります。