3. N老後資金を補完する制度|NISAとiDeCoで老後に備える
年金だけで豊かな老後生活を送るのは、現実的ではありません。基礎生活費は年金でカバーしつつ、娯楽費は預貯金で賄うという発想を持ちましょう。
豊かな老後生活を実現するために有効活用すべき制度が、NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)です。
3.1 NISAのメリット
NISAは、投資で得た利益が非課税になる国の制度です。2024年からリニューアルされた新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類が利用でき、年間最大360万円まで投資可能です。
非課税保有期間は無期限で、長期的にコツコツ積み立てるのに適しています。投資信託や株式など幅広い商品を選べるうえ、いつでも引き出せる柔軟性も魅力です。
3.2 iDeCoのメリット
iDeCoは、老後のための私的年金制度です。毎月一定額を積み立て、自分で運用する仕組みで、3つの税制優遇が受けられます。
掛金が全額所得控除になるため現役時代の節税効果が高く、運用益も非課税、さらに受取時にも控除が適用されます。ただし、原則60歳まで引き出せない点には注意が必要です。
使い分けのポイントとしては、柔軟に資産を増やしたい場合はNISA、節税しながら老後資金を確実に積み立てたい場合はiDeCoが向いています。
両制度を併用することで、税優遇を最大限に活かしながら、より効率的に老後に備えることができます。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。合同会社柴田人事労務オフィス代表社員。
監修者
マネー編集部社会保障班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに社会保障制度や社会福祉、公的扶助、保険医療などをテーマに関する記事を執筆・編集・公開している。
マネー編集部社会保障班は、地方自治体職員出身の太田彩子、日本生命保険相互会社出身の村岸理美、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子など、豊富な経験と知識を有した編集者で構成されている。表彰歴多数の編集者も複数在籍。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務や、国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担った実務経験者も在籍している。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年8月26日)