1. 日経平均は地政学リスクなどを受け反落

2026年2月20日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比642円13銭安の5万6825円70銭でした。反落です。核協議を巡って米国とイランの関係が緊迫しています。トランプ米大統領は19日、パレスチナ自治区ガザの暫定統治機関「平和評議会」の初会合の場で、米軍によるイランへの軍事行動について「10日間で明らかになる」と述べました。中東を巡る地政学リスクが高まると見た投資家が多く、リスク回避の動きになりました。ただし、売り一巡後は主力銘柄への押し目買いも入りました。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反落し、終値は前週末比821ドル91セント安の4万8804ドル06セントでした。米最高裁は20日、トランプ氏が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいて主要な貿易相手国に課していた相互関税など一連の関税を「違憲」とする判決を出しました。市場はこれを歓迎し、20日のダウ平均は反発しました。しかし、トランプ氏はこれを受けて、通商法122条による新関税を導入する方針を示しました。さらに当初、税率は10%としていましたが21日には税率を15%に上げると表明しました。トランプ米政権による関税政策の先行きについて不透明感が高まっており、幅広い銘柄が売られました。

同日は人工知能(AI)がソフトウエアの機能を代替するとの懸念から、IBMやオラクルなどソフトウエア関連株が売られました。特にIBMはプログラミング言語「COBOL(コボル)」で作られたシステムをAIが刷新するとの評判が広がり、23日には前週末比で約13%も下落しました。

日本株も週初から下値圧力が高まりそうです。ただ、足元では日本株の下値は限定的で、むしろ第2次高市内閣が発足してから底堅さを感じさせます。米株へのリスク回避先として日本の個別銘柄が注目される可能性もあります。まずは週初の動向を見極めたいところです。24日には国会で高市早苗首相の施政方針演説への代表質問が行われます。同日にはトランプ米大統領による一般教書演説も行われます。

週初から下値圧力が高まりそうです。ただ、足元では日本株の下値は限定的で、むしろ第2次高市内閣が発足してから底堅さを感じさせます。1/2

日経平均株価

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2. 高値圏でのもみ合いが続く

日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。昨年11月4日にザラ場で一時5万2636円と最高値を更新した後は、5万円を割るまで調整し、しばらく4万8000円~5万1000円の間でもみ合う動きになっていました。2026年になると、1月14日には終値ベースで5万4341円となり、最高値を更新しました。その後はやや軟調な動きでしたが、2月12日には一時、5万8000円も超えました。

今後はどのような展開になるでしょうか。現状は最高値更新後、若干の調整が入っているところです。ただ、下値は限定的で5万6000円付近では押し目買いの動きもあります。先週は陽線で切り上がる日もあり、目線を上に持ちたいところです。2月12日の最高値(ザラ場5万8015円)を超えるようであれば積極的に付いていきたいところです。逆にここから調整があるとしても、25日移動平均線付近までの調整であれば押し目買い狙いでいいでしょう。

現状は最高値更新後、若干の調整が入っているところです。ただ、下値は限定的で5万6000円付近では押し目買いの動きもあります。2/2

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃