4. 「個人向け国債 vs 定期預金」メリット・デメリットは?5年後の資産額を比較してみた
個人向け国債と比較されることが多いのが、銀行や信用金庫などで取り扱われている定期預金です。
どちらも元本が保証される金融商品ですが、特徴や向いている使い方には違いがあります。
まずは、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
4.1 個人向け国債の主なメリット・デメリット
【メリット】
- 国が発行主体のため信用力が高い
- 市場金利に比べて比較的高めの利率が設定される場合がある
- 最低金利0.05%が保証されている
【デメリット】
- 原則1年間は中途換金ができない
- 途中換金時は直前2回分の利子相当額が差し引かれる
- 金利が上昇しても「固定5年」「固定3年」は利率が変わらない
4.2 定期預金のメリット・デメリット
【メリット】
- 預金保険制度により元本1000万円まで保護
- 仕組みがシンプルで初心者でも扱いやすい
- 金融機関によってはキャンペーン金利がある
【デメリット】
- 現状では国債より金利が低いケースが多い
- インフレ時は実質的な資産価値が目減りしやすい
- 途中解約すると普通預金並みの金利になることがある
4.3 「固定5年」と「定期預金」5年後の資産額を比較
では、代表的な選択肢である「個人向け国債(固定5年)」と「定期預金」に5年間預けた場合の資産額を、単利・税引後(概算)で比較してみましょう。
- 個人向け国債(固定5年):年1.66%(2月募集分:第179回 固定金利型5年満期)
- 定期預金:年0.7%(メガバンクのスーパー定期〈5年〉を想定)
- 元本100万円
- 単利、税引後で計算(概算)
個人向け国債(固定5年)の年間利息は1万6600円で、税引後では約1万3227円となります。
5年間の受取利息は約6万6135円となり、5年後の資産額は約106万6100円です。
一方、定期預金(年0.7%)では、年間利息7000円に対し税引後は約5578円。
5年間の利息は約2万7890円となり、5年後の資産額は約102万7800円となります。
両者の差はおよそ3万8000円前後となり、同じ元本でも金利の違いが長期では着実な差として表れることが分かります。
目的や資金の使い道を踏まえ、自分に合った商品を選んでいきましょう。