4. バランスファンドでも安定的に運用できる
もっとも、ファンドラップの安定感が分散投資に起因するなら、自ら投資信託を選んでも再現できそうです。基本的に投資信託は1本で分散投資がなされているため、数本でポートフォリオを組めば同様の効果が得られるでしょう。
特に、バランスファンドは単独でも大きな分散投資効果に期待できます。バランスファンドとは、複数の資産で運用される投資信託のことです。複数銘柄で構成された資産を1本にまとめた投資信託で、単一資産で運用される銘柄と比べ安定的な運用に期待できます。
基本的な知識があるなら、自身でファンドラップに近い運用は難しくありません。また投資経験が浅くても、バランスファンドを選べば1本で幅広い資産に分散投資を実践できます。
ファンドラップは、これらの判断が難しい人の選択肢です。銘柄の選定やポートフォリオの管理に自信がない場合、運用にまつわる判断は苦痛かもしれません。ファンドラップなら金融機関に一任できるため、苦痛の解放につながります。費用はその対価と割り切れるなら、悪いサービスではないでしょう。
金融機関から提案を受けた場合は、自身に本当にふさわしいのか慎重に判断するようおすすめします。
【投資に関するご注意】 本記事は、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資は市場の価格変動により元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。
参考資料
- 日本投資顧問業協会「統計資料(平成28年9月末)(2016/9)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(平成29年9月末)(2017/9)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(平成30年9月末)(2018/9)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2019年9月末)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2020年9月末)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2021年9月末)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2022年9月末)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2023年9月末)」
- 日本投資顧問業協会「統計資料(2024年9月末)」
- 日本投資顧問業協「統計資料(2025年9月末)」
- 金融庁「金融事業者リスト(令和7年7月11日締切分)及び投資信託・外貨建保険の共通KPIに関する分析結果の掲載等について」
若山 卓也