3. リターンは通常の投資信託と同水準 安定性には強み
運用実績はどうでしょうか。コストが高くても、パフォーマンスが伴っていれば不満はないでしょう。足元の損益を確認すると、ファンドラップは安定的な運用に強みがあるといえそうです。
ファンドラップは金融機関が顧客の損益を開示しています。主要10金融機関(※)で2025年3月末のデータを集計したところ、顧客の81.3%がプラスでした。一方、通常の投資信託も同80.4%であり、ほぼ同水準にとどまっています。
※主要10金融機関…大和証券、SMBC日興証券、野村證券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、りそな銀行、SBI証券、楽天証券
利益に優れているとは言い難い状況ですが、安定性では一定の優位性がありそうです。顧客損益のばらつきは投資信託の方が大きく、分布を示すチャートは相対的に平たくなっています。一方、ファンドラップは「-10%~+30%未満」に集中しており、チャートは上方に高く突き出しています。
顧客損益の分布から、ファンドラップは比較的安定した運用が多いようです。投資信託は複数の銘柄で運用されますが、ファンドラップはさらに複数の投資信託を組み合わせて運用するため分散投資の効果が高く、安定感につながっていると考えられます。
