3. 「固定5年」と「変動10年」のどちらを選ぶ?
2026年7月の金利を見ると、固定5年が1.95%、変動10年が1.80%となっており、購入するならどちらかが選択肢になることが多いと考えられます。
固定5年の方が高金利ですが、今後の金利上昇の可能性を考えると変動10年も魅力的ではあります。ではどちらを購入するのが良いのでしょうか。
結論としては、今後も金利が上がると予想するなら変動10年を、現在の高い利回りで確実に固定したいなら固定5年がおすすめといえるでしょう。
3.1 固定5年がおすすめな方
現時点の1.95%という高い金利でロックして、確実に資産を増やしたい方は固定5年が向いています。購入時の金利1.95%が5年間適用され、仮に今後金利が下がったとしても高い金利の維持が可能です。
5年後に教育資金や住宅ローンの頭金など、まとまった出費が決まっている方に適しています。
3.2 変動10年がおすすめな方
変動10年の初回適用利率は1.80%という高水準に達しています。今後も金利上昇が続くと考えている方は、変動10年が向いているでしょう。
変動10年は、半年ごとに適用金利が見直され、日銀がさらなる利上げを行った場合、より高い金利となる可能性があります。
変動10年が向いているのは、10年間出費の予定のない余剰資金がある方や、インフレ対策を重視する方などです。
4. 個人向け国債と新NISAの違いと使い分けのポイント
個人向け国債と新NISAは、いずれも資産形成方法の選択肢となるものですが、どのような違いがあるのでしょうか。また、使い分けのポイントについても確認していきましょう。
4.1 個人向け国債と新NISAの違い
個人向け国債と新NISAの主な違いは以下の通りです。
【個人向け国債】
- 商品の概要:国への貸付金
- 元本保証:あり
- 運用益に対する税金:20.315%
- 換金の柔軟性:1年経過すれば可能
【新NISA】
- 商品の概要:投資信託、株式投資
- 元本保証:なし
- 運用益に対する税金:非課税
- 換金の柔軟性:いつでも可能
個人向け国債は、元本が保証されていますが、運用益に対して20.315%の税金がかかります。一方、新NISAは元本保証ではありませんが、運用益は非課税です。
また、換金可能な時期も異なり、個人向け国債は1年経過する必要がありますが、新NISAはいつでも可能です。
これらの違いを踏まえて、両者の使い分け方を見ていきましょう。
4.2 個人向け国債と新NISAの使い分け
個人向け国債と新NISAのどちらが適しているかは、「お金を使う時期」や「安全性」によって決めるのも一つの方法です。
個人向け国債が推奨されるのは、10年以内に学費や住宅購入などまとまった出費が予定されているケースです。個人向け国債は3年・5年・10年満期となっており、1年経過すればいつでも換金できます。
国が元本を保証しており、受取金額が購入資金を下回る心配がないため、手堅く資産を守りたい方に向いているでしょう。
一方、新NISAが推奨されるのは、10年以上使い道のない余剰資金があるケースです。換金はいつでも可能ですが、特につみたて投資枠は運用期間が長いほど複利効果が期待でき、資産を大きく増やせる可能性が高くなるためです。
ただし、元本割れリスクがあるため、受取額が積立額を下回る可能性があります。
4.3 個人向け国債と新NISAの併用もおすすめ
可能であれば個人向け国債と新NISAを併用する方法もあります。出費の時期や余剰資金の額などに応じて、それぞれに分配する割合を考えると良いでしょう。
例えば、リスクをあまり取りたくない場合は、個人向け国債に7割、新NISAに3割といったように配分するイメージです。より積極的に利益を得たい場合は、個人向け国債に3割、新NISAに7割といった配分となります。
5. おわりに
個人向け国債の金利が魅力的な水準に達し、資産の確実な預け先として注目が高まっています。元本割れがないため手堅く資産を守りたい方に向いていますが、大きな利益を得ることは難しいです。
より積極的に資産形成をしたい場合は新NISAが適していますが、元本割れリスクがあることなど注意すべきこともあります。
それぞれの特徴や注意点を十分に把握したうえで、自身に最適な資産活用方法を選びましょう。
参考資料
木内 菜穂子

