シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の事務系人材サービス事業会社であるキャリアリンクです。

キャリアリンクの平均年間給与はいくらか

キャリアリンク(提出会社)の2018年2月28日時点での平均年間給与は423.4万円と400万円を超えています。また、従業員の平均年齢は36.3歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は3.8年となっています。

キャリアリンクの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年2月28日時点で488名。単体で400人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 事務系人材サービス事業:488名

また、連結の従業員数は544名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 事務系人材サービス事業:488名
  • 製造系人材サービス事業:56名

過去5年の業績動向

キャリアリンク(単体)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると、2014年2月期の115億円から2017年2月期の184億円まで増収が続きましたが、2018年2月期は147億円となっています。なお、同社は2018年2月期から連結財務諸表を作成しており、2018年2月期の売上高(連結)は167億円でした。

また、経常利益については、2014年2月期の2億円から2017年2月期の9億円まで増益が継続しましたが、2018年2月期は5億円でした。なお、2018年2月期の経常利益(連結)は6億円となっています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある当期純利益は、2014年2月期の1億円から2017年2月期の6億円まで増益が続きましたが、2018年2月期は3億円となっています。なお、2018年2月期の親会社株主に帰属する当期純利益(連結)は4億円でした。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部