3. 《最新年金改定情報》6月15日支給分から、厚生年金(報酬比例部分)+2.0%、国民年金(基礎年金)+1.9%

公的年金の支給額は、物価や現役世代の賃金変動を基に、毎年見直しが行われます。

2026年1月23日に、厚生労働省が2026年度(令和8年度)の年金額の例を発表しました。

2026年4月分から適用される改定率は、国民年金(基礎年金)で+1.9%、厚生年金(報酬比例部分)で+2.0%となり、4年連続で増額されることになりました。

  • 国民年金(老齢基礎年金・満額):月額7万608円(1人あたり ※1
  • 厚生年金(夫婦2人分のモデルケース):月額23万7279円(夫婦2人分※2

※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(前年度比+1300円)となります。
※2 平均的な収入(賞与込みで月額換算45万5000円)の男性が40年間勤務した場合に受け取る年金額(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金満額)のモデルケースです。

国民年金のみの受給では、保険料を全期間納付した満額(※3)でも、月額は7万円を少し超える程度です。

また、受給開始を75歳まで遅らせる「繰下げ受給」(※4)を活用した場合でも、月額は13万円に達しません。

※3 65歳から受け取れる満額の年金額とは、国民年金の保険料を40年間(480カ月)納付した場合の金額です。
※4 繰下げ受給は、年金の受給開始時期を66歳から75歳までの間で遅らせることができる制度です。1カ月遅らせるごとに0.7%増額し、75歳で受給を開始すると最大で84%増額されます。

ただし、ここで紹介したのは、あくまで特定の前提に基づく「モデル世帯」の年金額です。

実際に支給される額は、現役時代の働き方や加入期間、収入などによって大きく異なります。

「自分のケースとは違うので、将来の受給額がイメージしにくい」と感じる方もいるでしょう。

そこで参考にしたいのが、今回の改定と同時に厚生労働省が公表した「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」です。

この資料では、雇用形態や収入の違いが将来の年金額にどう影響するのか、より現実に近い5つのパターンで試算されています。ご自身の状況と近いものを見つけてみましょう。