4. 自身のリスク許容度や投資目的に合わせた選択を

シミュレーションのとおり、年率の差はわずかでも、長期になるほど資産額には大きな開きが生まれます。

複利の効果は時間とともに強く表れ、10年程度では数十万円の差でも、30年スパンでは数千万円規模に広がる可能性があります。

もっとも、ここで示した数値はあくまで過去の騰落率をもとにした試算に過ぎません。株式市場は景気や金利動向、地政学的リスクなどの影響を受けるため、将来も同じ利回りが続くとは限らない点には注意が必要です。

特にS&P500は米国市場への集中度が高いため、米国株が調整局面に入った場合には値動きが大きくなる可能性もあります。

一方で、オルカンは世界全体に分散投資する構造から、急激な上昇は抑えられやすいものの、地域分散によって下落局面の影響を緩和しやすい特徴があります。

長期投資では、単純なリターンの高さだけでなく、値動きへの耐性や継続しやすさも重要な視点といえるでしょう。

どちらが優れているかを決めるのではなく、自身のリスク許容度や投資目的に合わせて考えることが大切です。

参考資料

加藤 聖人