4. 年金額は将来どう変わる?考えておくべき「増やす」方法

ここまで、年金の平均受給額や「月15万円」という水準を見てきましたが、ここで多くの方が気になるのが、「この年金額は将来も同じ前提で考えてよいのか」という点でしょう。

結論から言えば、年金額は将来も変動する可能性があるものの、下がり続けると考える必要はありません。

まず、公的年金の支給額は毎年見直される仕組みになっており、物価や賃金の動向が反映されます。そのため、現在の受給額が将来にわたって固定されるわけではありません。

また、年金が「なくなる」「大幅に削減される」といった極端な前提で考えるのも現実的ではなく、制度は維持される前提で設計されています。

現時点の年金制度においては、将来受け取る年金額は受け取り方や働き方によって調整することができます。年金をどう受け取るか、ある程度自分で選択できる制度であることを理解しておくことがポイントです。

具体的には、次のような選択肢があります。

  • 繰下げ受給を選択する
    受給開始時期を遅らせることで、将来の年金額を増やす仕組みがあります。反対に、年金を早く受け取りたい方は年金額は減りますが繰上げ受給を選択することもできます。
  • できるだけ長く働く
    60歳以降も働き、厚生年金に加入することで、受給額を増やすことができます。

また、老後の生活資金という大きな視点で考えれば、公的年金だけで老後の生活費を全て賄うというより、年金を補う手段もある方が現実的かもしれません。iDeCoやNISA、個人年金保険などはその代表的な手段です。

年金額の将来を考える際は、将来もらえる受給額について自分で調整できる余地がどこにあるのかを知ることが重要です。あわせて、年金を補助する役割の資産形成を行うことも考えておくと安心です。