3. 物価上昇や賃金変動と比較すると上昇幅は少ない!
2026年度の年金受給額はプラス改定となりましたが、そもそも受給額はどのように決まっているのでしょうか。
年金受給額は前年度の物価変動や賃金変動に合わせて、支給額が決まる仕組みです。
ただし、マクロ経済スライドによって物価上昇や賃金上昇よりも年金受給額の上昇幅は抑えられます。
マクロ経済スライドとは、少子高齢化により年金を支える現役世代が減り、受給期間が長くなることを踏まえて、将来にわたって年金制度を維持するために設けられた調整の仕組みです。
2025年度の物価変動率は+3.2%、名目賃金変動率は+2.1%でしたが、マクロ経済スライドによる調整が入り、2026年度の基礎年金は+1.9%の増額、厚生年金の報酬比例部分は+2.0%の増額となっています。
そのため、受給額は増えているものの実質的に老後生活は苦しくなることがわかります。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士。慶應義塾大学商学部会計ゼミにて会計を学んだ後、東京海上日動火災保険株式会社に就職。企業が事業活動を行ううえでの自然災害や訴訟に対するリスク分析・保険提案を3年間行う。「企業が倒産しない」・「事業で安定的に利益を出す」ための適切な保険でのリスクヘッジの提案に努めた。
特に、製造業者や工事業者に対する賠償責任保険や工事保険の提案が得意。取引先企業の社長・経理・人事・プロジェクト担当者など様々な部署への営業活動を行った。上場企業の新規事業に対する保険提案が評価され、全国社員への社内プレゼンを実施した経験もある。
また、1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を活かし、取引先従業員に対するNISAやふるさと納税に関するセミナーの実施経験有。現在は、SNSやWebコンテンツを通じて金融情報の発信を支援する株式会社ファイマケの代表を務める。