3. ETFってなに?《「日経平均株価」と「日経平均ベア2倍上場投信」の値動きも紹介》

2月9日の東京株式市場は、歴史的な1日となりました。日経平均株価は寄り付きから異次元の強さを見せ、一時は前週末比で3000円を超える爆騰を記録。前週末比2110円高の5万6363円で取引を終了しました。

一方、水谷さんが保有していた「日経平均ベア2倍上場投信(ダブルインバース)」は、その性質上、株価が上がれば上がるほど価格が急落します。

日経平均株価(直近1カ月)5/6

日経平均株価(直近1カ月)

Tradingview(日経平均株価)

日経平均ベア2倍上場投信(直近1カ月)6/6

日経平均ベア2倍上場投信(直近1カ月)

Tradingview(日経平均ベア2倍上場投信)

3.1 そもそも「ETF」とは?

水谷さんが取引していた「ダブルインバース」は、ETF(Exchange Traded Funds)と呼ばれる金融商品の一種です。

日本語では「上場投資信託」と訳されます。

  • 取引所に上場している投資信託: 通常の投資信託は1日に1回しか価格が決まりませんが、ETFは株式と同じように、市場が開いている間はリアルタイムで売買できます。
  • 「インバース(ベア)」の意味: 英語のInverseは「逆の」という意味。日経平均などの指数が下がると価値が上がる仕組みです。
  • 「2倍(ダブル)」の魔力とリスク:単に2倍動くだけでなく、この商品には「複利の効果」が働きます。相場が一方方向に動くときは利益も損失も加速しますが、上下に細かく変動する「もみ合い相場」では、時間の経過とともに資産価値が少しずつ削られていく(減価する)という特性があります。そのため、短期決戦には向いていますが、「下がるまで待つ」という長期保有には、非常に過酷な条件が突きつけられる商品なのです。

参考資料

和田 直子