4. 資生堂の「体力」は驚くほどある
「赤字続きで、会社が傾いたりしないの?」という心配に対して、泉田氏はBS(貸借対照表)に注目します。
2025年9月末時点で、資生堂が持っている「現金及び現金同等物」は約780億円。さらに、すぐに現金化できるような「その他の金融資産」を含めると、1,000億円以上の流動性を持っています。 これだけの資産があれば、短期的に資金繰りに困るようなことはまず考えにくいでしょう。財務体質は依然として盤石です。
5. 今後の注目ポイントは「M&Aの手腕」
では、資生堂の株価や業績が今後本格的に回復するには何が必要なのでしょうか? 泉田氏は「海外企業のM&A(買収)とその後の経営」が鍵になると語ります。
国内市場が成熟している以上、さらなる成長には海外企業の買収が不可欠です。しかし、今回の「のれん減損」のように、高い買い物をして失敗してしまうリスクもあります。
- 良い会社を適正な価格で買収できるか
- 買収した後、現地の経営陣とうまく連携して成長させられるか
今後は、この「経営者の手腕」が投資家から厳しく問われる局面になりそうです。
