シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーンを運営するくら寿司(2695)の、2019年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年5月7日に更新された、くら寿司の2018年4月既存店売上高は、対前年同月比95.7%でマイナス成長となりました。なお、速報時点では客数及び客単価の内訳の開示はありません。
一方で全店売上高は100.0%と、横ばいという結果でした。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年10月期のこれまで既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は、上期の全ての月で対前年同月比マイナス成長となりました。客単価はプラス2カ月、マイナス3カ月の反面、客数は今期全ての月でマイナス(内訳は3月までの5カ月分の開示)。
また2018年11月・12月の客数は98-99%台を維持していましたが、2019年に入り93-94%台にまで下落しています。一方で客単価も、2月・3月は2カ月続けてのマイナスとなりました。
全店売上高は、4月は100%と横ばいとなったものの、プラス成長は昨年12月のみです。
このように、客数の不振を背景に、既存店、全店ともに上期は苦戦が続きました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の8,340円を天井に下落中です。12月25日の4,925円の安値を4月24日に更新し、新たな底値を探る値動きを見せています。
既存店売上高はこれまでの客数のマイナスに加えて、客単価も2月にマイナスに転じ、マイナス成長が継続中です。5月からの下期に改善の傾向が見られるのかが注目されます。
参考資料:月別推移
LIMO編集部