ローンを抱えている人が陥りやすいのが、毎月の返済額を増やそうとして生活が苦しくなり、結局うまく返済のリズムが掴めなくなってしまうことです。こうなると日々の生活が大変になってしまうので、毎月の返済額を増やすことを考える前に、ボーナスでの増額返済について考えてみてください。
もちろんボーナスでの返済を考えているとは思いますが、ボーナスは言ってみれば臨時収入なので生活に直接かかわってくるお金ではないですよね。ボーナスの中からどれだけの金額を返済に充てられるかで、その後が大きく変わってきます。ボーナスをもらったら、そのうちの少なくとも半分以上は返済に充てたいところですね。
このときも、返済までの残高が少ないものから返済して、できるだけ毎月の返済額を減らしてください。ボーナスが出ない人は毎月の返済額を少しでもふやせるといいのですが、無理をしすぎると生活に支障が出るので、毎月の生活が苦しくない程度にとどめておいてくださいね。
万が一のときのお金は用意しておくこと
返済に力を入れようと思うと、あらゆるお金を削って返済に充てる人が出てきます。それも確かに素晴らしいことなのですが、万が一の事故や病気に備えておくことも非常に重要です。何かあったときにお金がないとなると、またお金を調達する必要があり、余計に負債を膨らませてしまうケースがあるからです。
若いときはある程度の病気やケガなら、医療保険に加入しておかなくても自己資金で何とかなることも少なくありません。最近は入院が短くなる傾向にあり、その分医療費の負担も減るからです。しかし、家庭があったり、ある程度年を取ってきたりするとそうもいきませんよね。家族のために、毎月の掛金の負担が少ない掛け捨ての保険に入っておくのもいいでしょう。
特にオススメなのは、会社で加入できる団体保険です。ない会社もありますが、もしあるのならぜひ加入しておいてください。保障内容は最低限であることが多いですが、掛金は数百円~数千円で十分な保障が付いてきます。会社の福利厚生の一部として位置付けられていることが多いので、使わなかった分は返ってくる仕組みになっていることもあります。会社の保険というと何となく加入しづらいという人もいるとは思いますが、あればぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。負債を抱えていると、毎月返済に追われて大変だという人も多いと思います。しかし、負債があるからといって返済ばかりに目がいくと後々苦労することもあります。特に奨学金など長期的に返済していかなくてはならない額の場合は、長く付き合うことを意識して生活の基盤をしっかり築きながら返済していくことも大切です。
大塚 ちえ