社会人になると、学生のうちに使っていた借入金の返済をしなくてはなりませんよね。その代表的なものが奨学金。学生時代は返済を免除されていましたが、社会人になると返済が始まります。また、学生時代に免許取得のためローンを組んだという人もいるかもしれませんね。
これからはこうした負債を抱えながら毎日生活をし、貯金もしていかなくてはなりません。そこで今回は、負債と上手に付き合うためのヒントをご紹介します。
負債総額と自分の余力を整理しよう
まずは自分の負債総額について確認しておきましょう。少なくとも借入先、残高、利息、毎月の返済額、完済予定日は確認してください。複数の借入がある場合には、それぞれの借入について情報をまとめて一覧にしておくことをオススメします。こうした情報をきちんと把握しないまま、返済を続けることのないようにしましょう。
負債の情報をまとめて一覧にすることで、何から返済したほうがいいのか、いつ頃完済するのか、この先どう返済していくべきかなど、今後の作戦が立てられるようになります。利息が高いものから優先的に返済していくのが原則ですが、複数の借入がある場合、毎月の負担を考えると早く返済が終わりそうなものから優先的に返していくという方法もあります。そういった全体を見ての作戦を考えることができるのも、情報を整理することのメリットです。
また、自分の余力についても確認しておきましょう。ここで言う「余力」とは、収入の中から返済に充てられる金額のことを指します。家賃や光熱費、食費などの必要最低限の経費を差し引いて、毎月の返済に充てられる金額を計算してみてください。ボーナスについても、全体の金額の中で一体いくら返済に充てられるのか、他の用途との兼ね合いもあるとは思いますが、上限と下限を意識しながら余力を確認しておきましょう。
自分の負担を減らす方法を知ろう
負債を抱えている人の中で多いのは、返済額が家計を圧迫して毎月厳しい、苦しいという人です。そういう場合、自分で情報を整理して作った借入一覧表を眺めながら、毎月の負担が一番大きいものの条件とほかの借入の条件とを見比べてみてください。毎月の負担が大きいのに完済までの期間が長いものは、いったん毎月の返済額を減らすことを検討してもいいでしょう。完済までの期間が短いものから先に返済して、毎月の負担を軽減するのです。
たとえば奨学金は多くの場合、数百万円単位の負債となるため、完済はまだまだ先になってしまうでしょう。一方で、学生時代に取得した免許のローンは多くて数十万円なので、こちらのほうから優先的に返済していきたいもの。そうすれば早い時期に免許ローンの負担がなくなって、奨学金の返済に集中できますよね。免許ローンがなくなった後は、免許ローンの返済額分だけ、奨学金の返済に充てることができるというわけです。
また、複数の借入がある場合は、ローンをまとめることを検討していいかもしれません。カードローンやキャッシングなどで負債がある場合には、他のローンにまとめたほうが利息が低く、負担が少なくなるケースがあります。さらに、おまとめローンを利用するという手もあります。こうした選択肢もあるということを頭に入れ、一度条件を見てみることをオススメします。