3. 予測を覆す「ワイルドカード」とは?

シナリオ分析に加えて、泉田氏が重要視しているのが「ワイルドカード(予測不能な重要要因)」です。2026年の金相場を左右するカギは、以下の2点です。

3.1 新興国「中央銀行」の爆買い

現在、世界中の中央銀行(国の銀行)が金を買い集めています。

特に新興国は、先進国に比べて外貨準備における金の保有比率がまだ低いため、今後も買い増しを続ける可能性があります。これは金価格を底上げする強力な要因です。

加速する中央銀行の「金シフト」

出所:World Gold Council「Gold_Outlook_2026」

 

3.2 インドの「金担保融資」

世界最大の金需要国の一つであるインドでは、現金を借りるために金を担保にするケースが増えています(2025年だけで200トン以上)。

経済が順調なら担保として塩漬けにされますが、もし不況になれば担保が売却(リサイクル)され、市場に金が溢れて価格を下げる要因になり得ます。

金価格の高騰とインドにおける金担保ローンの急増

出所:World Gold Council「Gold_Outlook_2026」をもとにイズミダイズムが作成

 

【2026年】金価格はまだ上がる?専門機関レポートと今後の見通しを動画で見る