2. 2026年の金価格はどうなる? プロが見る「3つのシナリオ」

では、2026年はどうなるのでしょうか?

多くの市場参加者は「現状維持(横ばい)」を予想していますが、泉田氏はWGCのレポートを基に、景気動向によって「大きく上がる」か「下がる」か、両極端なシナリオがあり得ると解説しています。

2.1 【強気シナリオ】景気後退ならさらに「15%~30%上昇」

もし世界経済が減速し、地政学的なリスク(戦争や貿易摩擦など)が高まった場合、投資家は「安全資産」である金に逃避します。

この「Doom loop(負の連鎖)」と呼ばれるシナリオでは、各国の中央銀行が景気を支えるために金利を下げます。

金利が高いと買われにくい金にとっては追い風となり、価格はさらに15%~30%上昇する可能性があります。

2.2 【弱気シナリオ】好景気・インフレ再燃なら「5%~20%下落」

逆に、トランプ政権の政策などが成功し、経済が予想以上に強く成長した場合です。これを「Reflation return(リフレ回帰)」と呼びます。

景気が良くインフレが進むと、中央銀行は金利を上げざるを得ません。金利が高いドルにお金が戻っていくため、金価格は5%~20%下落する調整局面を迎えるでしょう。

2.3 【コンセンサス】現状維持なら「±5%」

市場の平均的な予想(コンセンサス)では、大きな変動はなく横ばい(±5%程度)とされていますが、泉田氏は「不確実性が高い2026年に、何事もなく横ばいで終わる可能性は低い」と見ています。

2026年の金価格3つのシナリオ

出所:World Gold Council「Gold_Outlook_2026」

 

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