最近は日本でもようやく女性の社会進出が一般的になってきて、管理職に就く人も少し増えてきたのではないでしょうか。しかし、まだ女性管理職のロールモデルがいない、男性管理職しか周りにおらず参考にならない、といった悩みを抱えている人も少なくないと思います。そこで今回は、女性の管理職がどうマネジメントと向き合うべきか考えてみましょう。

ほかの男性管理職を見本にしなくていい

まず女性の管理職がつまずきやすいのは、ほかの男性管理職と同じように部下のマネジメントをしたり、部下の評価をしたりしようとしてしまうことです。男性と女性、同じ管理職という立場であっても、部下への接し方や適切なアプローチは人それぞれ。部下をグイグイ引っ張っていくタイプの人もいれば、サポートやフォローを中心に部下の自主性を重んじる人もいます。

自分はどんなタイプなのか、どういう接し方をすると部下が気持ちよく働けるのか。そうしたことを自分なりに模索することが大事です。男女問わず色々な管理職のマネジメント方法を見て、いいところを盗めばいいのです。自分の性格や部下のタイプにもよりますし、置かれている状況や部署のカラー、事業の性質など、適切なマネジメントというのはさまざまな要因に左右されることもあるでしょう。

無理に男性管理職と同じようにマネジメントしようと考えず、自分なりのベストな方法を探していきましょう。

気配りやフォローで部下のやる気が育つことも

リーダーシップを発揮する管理職もいいですが、女性管理職の一つの在り方として、気遣いやフォローで部下のやる気を育てるという方法もあるはずです。男性でもそういうやり方でマネジメントしている人もいますが、女性にもその方法は有効です。特に女性の場合は気配りが上手な人も多いので、フォロー型のやり方がうまくはまる人もいると思います。

部下としては、上司が自分の仕事ぶりを見てくれていると感じることでやる気が出ます。「あなたの仕事ぶりをきちんと見ているよ」「あなたの仕事ぶりを評価しているよ」というメッセージをきちんと伝えることも有効な方法の一つです。また、部下が何か失敗したり、うまくいかなかったりしたときにフォローすることで部下のあなたへの信頼感もアップすることでしょう。

女性で管理職に昇格できる人には、気配りと同時に常に周りをよく見る視野の広さもあります。そういう強みを上手にマネジメントに活かすことで、自分にとって最善の方法が見つかることでしょう。

部下のモチベーションを上げることが大事

管理職はマネジメントの中で、部下のモチベーションを上げる方法を模索しなければなりません。部下によっては、少し厳しく言った方がいい人もいれば、優しく励ますように伝えるほうがいい人もいますよね。その使い分けも難しいので試行錯誤を繰り返す必要があります。