2026年1月23日、厚生労働省は来年度(2026年度)の公的年金額について、物価や賃金の変動を反映し、4年連続で増額改定すると発表しました。

今回の改定がご自身の将来の受給額にどう影響するのか、関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、年金の受給額は現役時代の働き方によって一人ひとり異なります。

今年最初の年金の支給日となる2月13日まであと2週間ほどですが、今のシニア世代の方々は、毎月どれくらいの年金を受給できているのでしょうか。

本記事では、最新の年金額改定の詳細を解説します。

また、60歳代~90歳代以上までのリアルな年金受給額データを「世代別」にわかりやすくご紹介します。

今後のライフプランや資産計画を立てるうえでの参考情報として、ぜひご活用ください。

1. 日本の公的年金は「2階建て」構造

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金の2つの制度で構成されており、その仕組みから「2階建て」構造と呼ばれています。

日本の公的年金は「2階建て」構造

1.1 1階:国民年金(基礎年金)の概要

国民年金は、原則として日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する制度です。

保険料は全国で一律となっており、毎年見直しが行われます(※1)。保険料を40年間すべて納付した場合、65歳から満額の老齢基礎年金を受け取ることができます(※2)。

※1 国民年金保険料:2026年度は月額1万7920円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の満額:2026年度は月額7万608円

1.2 2階:厚生年金の概要

厚生年金は、会社員や公務員のほか、特定適用事業所(※3)で働くパートタイマーなど、一定の条件を満たした人が国民年金に加えて加入する制度です。

  • 保険料(※4):給与や賞与の額に応じて決まります(上限あり)。
  • 老後の受給額:加入期間や納付した保険料額によって個人差が生じます。

※3 特定適用事業所:厚生年金保険の被保険者数が常時51人以上の企業など。
※4 厚生年金保険料:標準報酬月額(上限65万円)と標準賞与額(上限150万円)に保険料率を乗じて計算されます。

このように、日本の公的年金制度は1階部分の「国民年金」と2階部分の「厚生年金」で構成されていますが、加入対象者や保険料の決定方法、将来の受給額には大きな違いがあります。