「贈与税3935億円」《過去最高》前年比10.9%の申告状況!暦年課税か相続時精算課税制度か。結局どちらをつかえばよい?
住宅・教育・結婚…まずは「目的別特例」の利用を最優先に
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1月は、お正月や新年会などで家族が集まりやすい時期です。普段は切り出しにくい「お金の話」も、自然と話題にしやすい季節ではないでしょうか。たとえば「子どもに何か残したい」「孫の教育資金を応援したい」といった思いが出てくる方も多いはずです。そんな時にぜひ知っておいていただきたいのが、贈与の代表的な2つの制度です。
1. 「贈与税3935億円」《過去最高》前年比10.9%の申告状況
生前贈与への関心は年々高まっており、国税庁が発表した令和6年分の確定申告状況によると、贈与税の申告人員は47万人でした。令和5年分では51万人だったので、前年より約4万人減少したことになります。
また特筆すべきは申告納税額で、前年比10.9%増の3935億円と過去最高を更新しています。
1.1 なぜ申告人数は減ったのに、納税額は増えたのか?
令和6年分から相続時精算課税に「110万円の基礎控除」ができたことで、これまで申告が必要だった少額贈与の一部が申告不要(110万円以下)になり、総人数が減った可能性があります。一方で、格差の拡大や資産移転の活発化により、一件あたりの贈与額が大型化していることが納税額アップに寄与していると考えられます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)