セカンドライフが本格化する70歳代。ご自身の家計や今後の生活に対して、漠然とした不安を抱いている方も少なくないのではないでしょうか。

「70歳代世帯の生活実感」についてのアンケート結果を見ると、そのリアルな声が浮かび上がってきます。「年金でさほど不自由なく暮らせる」と答えた世帯は約1割にとどまり、実に8割以上の世帯が「ゆとりはない(日常生活費程度はまかなえる)」「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。

さらに、「ゆとりがない」と感じる理由のトップは「物価上昇等により費用が増えていくとみているから」(二人以上世帯:57.7%、単身世帯:54.1%)となっており、長引く物価高がシニアの家計に重い影を落としていることがわかります。また、医療費や介護費の自己負担増を懸念する声も少なくありません。

こうした時代において、これまでの備えとこれからの収入のバランスを客観的に再確認することは、老後の安心を得るための第一歩です。公的年金は老後の大きな柱ですが、現役時代の働き方によって受給額には大きな個人差が生じます。

本記事では、最新の調査データをもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値)や、厚生年金・国民年金の受給額の実態を紐解きます。あわせてシニア世帯の標準的な支出や食費の目安も紹介し、老後家計のリアルに迫ります。