4. 遺族厚生年金の改正にどう備える?
遺族厚生年金の制度改正は、2028年4月からの予定で、あと2年程度の猶予があります。それまでにどのような備えをしておけばよいのでしょうか。
まず検討したいのは、自身の年金を増やすことです。とくに妻は、働いて厚生年金保険料を納め、将来受け取れる金額を増やすのが有効です。自分の年金である程度の生活ができるようになれば、将来生活に困る可能性も低くなります。加えて、年金受給前までは給与収入を得られるため、たとえ夫を亡くしても再び自立した生活ができるようになるでしょう。
資産づくりも有効な手段のひとつです。運用益が非課税で受け取れるNISAや、自分で掛金を拠出して運用して、60歳以降に年金や一時金として受け取るiDeCoなど、資産運用の公的制度は近年の制度改正により内容が充実してきています。現在の年齢や生活状況にあわせて自分に合ったものを活用し、あらかじめ資産をつくって年金を補完しましょう。
また、公的保障だけに頼らず民間の保障を活用することも検討するとよいです。働き盛りの年代の人は生命保険金額を増やしたり、保障期間を長くしたりしておけば、万が一のことがあっても安心です。こちらも現状にあった保障内容になっているか、今一度見直してみるとよいでしょう。
5. まとめ
2028年4月の遺族厚生年金の改正は、これまでと大きく内容が変わるため、改正される内容をよく理解しておく必要があります。とくに5年で受給打ち切りの人は、将来のライフプランをあらためて考えてみるとよいでしょう。
今後も生涯にわたって受給できる人も、インフレによる価値の目減りは避けられず、現在のライフプランでは将来困る可能性があります。公的保障に頼らない資産・年金づくりで、将来に備えましょう。
参考資料
石上 ユウキ