2.2 平均年収300万円で30年間働いた人の「厚生年金額」を試算

厚生年金の年金額は、次の要素を合算して算出されます。

年金額 = 報酬比例部分 + 経過的加算 + 加給年金額

このうち、経過的加算は特別支給の老齢厚生年金を受給する人が対象となる仕組みであり、加給年金額は、生計を同一にする配偶者や子どもがいる場合に支給されます(一定の条件あり)。

今回の試算では「経過的加算」と「加給年金額」は考慮せず、報酬比例部分のみを用いて計算します。

報酬比例部分の年金額は、次の計算式によって求められます。

報酬比例部分の年金額

報酬比例部分の年金額

出所:日本年金機構「は行 報酬比例部分」

報酬比例部分=A+B

  • A(2003年3月までの加入期間):平均標準報酬月額×7.125/1000×同期間の加入月数
  • B(2003年4月以降の加入期間):平均標準報酬額×5.481/1000×同期間の加入月数

今回は、2003年4月以降に厚生年金へ加入したものとして、年金額を簡易的に試算します。

まず、簡易計算として、年収300万円を12か月で割った25万円を「平均標準報酬額の目安」として用います。

この数値を用いた計算は次のとおりです。

25万円 × 5.481/1000 × 360か月 = 49万3290円(年額)
※平均標準報酬月額は「年収÷12」で簡易的に算出しており、上限や等級調整、賞与の上限などは考慮していません。

上記の結果、年収300万円で30年間加入した場合の厚生年金は、年額49万3290円、月額にすると約4万1108円となります。

先に試算した国民年金分と合算すると、年金の合計額は111万7065円、月額では約9万3088円となります。

なお、実際の年金見込額は個々の条件によって異なるため、正確な金額については「ねんきんネット」などで確認するようにしましょう。