2. 【億り人】株高と円安が追い風に「日本に億り人が増えている」

かつての経済停滞期とは異なり、ここ数年、日本の富裕層は増加の一途をたどっています。2005年からの推移を見ると、リーマンショックや震災の影響で一時的な減少はあったものの、長期的には右肩上がりです。

特に2021年から2023年にかけての伸びは顕著で、富裕層・超富裕層の合計資産額は469兆円にも達しました。この背景には、歴史的な株高と円安の進行によって、保有している金融資産の評価額が大きく膨らんだことが要因として挙げられます。

3. 【億り人】地主や創業者だけじゃない「サラリーマン億り人」の台頭

今回のデータから見えてきた興味深い事実は、これまでの「親が地主」「企業の創業者」といった典型的な富裕層とは異なる、新しいタイプの資産家が登場している点です。

3.1 ①気づけば到達していた「サラリーマン億り人」

特に注目すべきは、いわゆる「サラリーマン億り人」と呼ばれる層です。彼らは超高収入なわけではない、一般的な企業に勤める会社員(サラリーマン)です。特徴は、長いキャリアの中でコツコツと投資を続け、複利の効果を最大限に活かして資産を雪だるま式に増やしたこと。「サラリーマン億り人」とも呼べる彼らは、派手な生活よりも堅実な資産形成を選んだ結果、富裕層の仲間入りを果たしています。

3.2 ②共働きで加速する「スーパーパワーファミリー」

もう一つは、都市部を中心に増えている「スーパーパワーファミリー」などと形容される層です。いわゆるパワーカップルをさらに超え、世帯年収が3000万円を超えるような共働き世帯を指します。彼らは50代にかけて急速に資産を拡大させる傾向にあり、資産を単に守るのではなく、「育てて増やす」という意識が強いのが特徴です。