4. 貯蓄3000万円以上あれば老後は安泰?

70歳代おひとりさまの貯蓄中央値が500万円であることから、貯蓄3000万円以上というのはかなりの高額な貯蓄額といえるでしょう。ただし、老後生活が安泰かどうかは、それぞれの家計収支などによって異なります。

収入には公的年金や事業収入、パートやアルバイトなど、支出は毎月の日常生活費などが考えられます。

たとえば、収入は公的年金のみで15万円、毎月の生活費が25万円の70歳のおひとりさまが95歳まで生活すると仮定すると、必要な老後資金は次の通り概算できます。

  • 老後資金=毎月の赤字額(25万円-15万円)×老後期間(25年×12ヶ月)=3000万円

毎月貯蓄を10万円取り崩して生活すると、25年間で3000万円の貯蓄が必要になります。家の改修費用や子・孫への援助などが必要な場合、3000万円では老後生活資金が不足する事態もあるでしょう。

老後の収入や生活費は人によって大きく異なるため、今後の収入や支出、老後期間を想定して、老後生活をシミュレーションしてみましょう。

5. まとめ

70歳代おひとりさまの貯蓄平均は1489万円ですが、中央値は500万円と大きな開きがあります。

また、70歳代単身世帯のうち貯蓄3000万円以上が17.5%を占める一方、貯蓄0円が20.4%を占めるなど、人によって貯蓄額は大きく異なります。

貯蓄額が大きいほど老後生活は安心ですが、老後の支出と収入によっては老後生活資金が不足することに注意が必要です。本記事を参考にして、老後の家計収支を点検してみましょう。

参考資料

西岡 秀泰