4. 地方債に投資する2つのメリット

地方債投資には、主に2つのメリットがあります。

  • 国債よりも高い利回りが期待できる
  • 資金の使い道が明確で、地域を直接応援できる

4.1 メリット1:国債よりも高い利回りが期待できる

地方債は国債よりも信用リスクがわずかに高いと見なされるため、その分、高い利回りが設定されています。

例えば、固定金利の5年物で比較すると、12月募集の個人向け国債が年1.4%(税引前)だったのに対し、同月に条件が決定した長野県債などは年1.5%(同)となり、約0.1%の差がありました。

10年物では、金利タイプが「変動」と「固定」で異なりますが、個人向け国債(変動金利)が年1.2%(税引前)であるのに対し、地方債(固定金利)は新潟市債が年2.1%(同)、愛知県債が年2.1%(同)など、0.8%以上の差がついています。

12月募集の個人向け国債と地方債(抜粋)の利回り比較

個人向け国債と地方債の利回り比較表

出典:各ホームページの情報を基に筆者作成

※表中の地方債は現在完売しています。

4.2 メリット2:資金の使い道が明確で地域貢献につながる

地方債は「学校の建設」や「病院の整備」など、調達した資金の使い道が具体的に示されている場合が多いのが特徴です。

過去には、子どもたちのためのスクールバス購入費用を募るために発行された例もあります。

このように、自分の住む街や故郷を直接応援できる実感を得やすい点も、地方債投資の大きな魅力です。