年金受給者にとって、公的年金は2カ月に1度受けとれる大切な収入となります。

しかし、公的年金だけで生活費のすべてを賄うのは簡単ではありません。この場合、ご自身の財産を活用したり、働いて収入を得たりして、暮らしを支えることになります。

また、要件を満たす方には「年金生活者支援給付金」という給付金が支給されるのをご存じでしょうか。

公的年金にプラスアルファで支給される年金生活者支援給付金は、2カ月に1回のペースで、公的年金の支給日に、年金受取口座に振り込まれます。

給付される金額は基礎年金の種類によって異なります。

この記事では、どのような人が対象で、いくら受けとれるのか、そして受けとるにはどのような手続きが必要なのかを解説していきます。

1. 年金生活者支援給付金とは?

年金生活者支援給付金とは、年金受給者の生活を支える目的で創設された制度です。

対象となる人には、2カ月に1回、公的年金の支給日にあわせて年金生活者支援給付金が振り込まれます。

なお、年金生活者支援給付金は、基礎年金の種類に応じて「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類あります。

それぞれの所得要件を満たす基礎年金受給者が、この給付金の対象となります。

次章では、基礎年金の種類ごとに、年金生活者支援給付金の詳しい支給要件を見ていきましょう。