6. まとめ

本記事では、65歳以上の無職夫婦世帯を中心に、老後の家計実態をデータから確認してきました。

生活意識調査では、半数以上のシニア世帯が「苦しい」と感じており、その背景には年金中心の収入構造と、毎月の支出が収入を上回る家計状況がありました。

実際の家計調査では、月々約3万円の赤字が生じており、年金だけで生活費を賄うのは容易ではありません。

年金の平均月額を見ると、国民年金のみでは生活を支えるには心もとなく、厚生年金があっても決して余裕がある水準とは言えないことがわかります。

こうした不足分を補うのが貯蓄ですが、平均値と中央値の差が示すとおり、貯蓄額には大きな個人差があります。

老後の安心度は、年金額だけでなく、ライフスタイルによって大きく左右されるため、自身の家計を客観的に把握し、早めに備えることが重要です。

参考資料